機械化帝国

"全宇宙に鋼鉄の秩序を"を合言葉として、全宇宙の全生命体の抹殺と、この世に存在するもの全ての機械化を目的とする。機械神を頂点に、機械王(歯車王・電気王・エンジン王・原子王)、機械人の従者ギーグ、機械化獣で構成される組織で、太陽系には6400万年前と1993年に同時侵攻する。
4人の機械王が全て敗れた後は、同じ姿かたちながら、大幅に力を強化された別固体の四天王(歯車大王・電気大王・エンジン大王・原子大王)が造られるなど、帝国の力は強大である。

組織図

機械神
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機械王
(歯車王
電気王
エンジン王
原子王)
 四天王(歯車大王電気大王エンジン大王原子大王)
 
 
ギーグ
機械化獣
ギルターボ
機械化獣
 
 
 
 
機械化獣
 
機械化獣



複雑ではあるが、機械化帝国の組織図を書くとこうなる。機械王と四天王は同列としたが、四天王の方が格上かも知れない。


機械神
登場話:第6、9、12〜14、17、20、23、24、29、30、32、38、39、43、45〜47、49、50話
特徴:機械化帝国を統治する神。その正体は、はるか昔に高度な文明を築きながら滅亡した惑星の機械で、惑星滅亡の原因は高度な文明を築いた知的生命体の心にあると判断した結果、機械化帝国を組織して、全宇宙の全生命体の抹殺と、この世に存在する全てのものの機械化を目的とするようになった。普段は太陽系、特に攻略が遅々として進まない地球の衛星である、月の裏側に建設された機械化城内部にダミーオブジェの姿で君臨し、指揮官たる機械王たちに命令を下す。時には掌から衝撃波を放ち、時にはコードを伸ばして部下に罰を与え、目からは光線を放つ。地球に送り込んだ機械王が尽く敗れたため、第45話で四天王を造り出す。しかし失敗続きに終わった結果、第49話で処刑。第50話で自ら出陣し、エルドランに酷似したエネルギー体の姿を見せる。そしてキングゴウザウラーを操り、地球を機械化していくが、人間の心までは完全に機械化することができなかったため月を地球に激突させて人間を葬り去ろうとする。だが、ガクエンガーに接続され強化された物質復元装置の力で機械化した太陽系を全て元の状態に戻される。なおも野望を捨てぬ機械神は巨大化し、ガトリングガンと熱線で戦うがザウラーキングフィニッシュに討たれ、機械化帝国と共に滅んだ。

歯車王
6400万年前と1993年に同時侵攻する機械化帝国。そのうち、1993年の現在へ侵攻した部隊の指揮官で、太陽系機械化計画を実行に移した機械王である。
掌を電気鋸のごとく回転させることができ、円盤状の飛行形態に変形が可能。また、腕からはスチールメジャーのような触手を伸ばし、機械化ミサイルを撃ち出す等、機械化能力を有する。
更には、部下である機械人のギーグが造り出した機械化獣に合体してパワーアップさせる巨大改造を行う。
しかし、失策を重ねて処刑を宣告され、王の座を剥奪された後は、ゴウザウラーを道連れにせんと機械化獣の残骸と合体してキングギアとなり、最終決戦を敢行。だが、その戦いにも敗北したため、後任幹部である電気王に抹殺されるという最期を遂げる。
その後、第34話でギーグの部下として復活し、遊園地・ザウラーパーク内に罠を張り、ザウラーズを襲うが失敗。キングギアとなって最終決戦に臨むも、ザウラーマグマフィニッシュで炎上、爆発した。


電気王
太陽系に侵攻する機械化帝国の二代目指揮官。力こそ全てを信条としている、策略を好まない実力主義者である。そのため、指揮官に着任早々、歯車王とギーグを負け犬として処刑している。
水星と金星を機械化し、腕から放電攻撃を行う、まさに電気の塊で、蛍光灯に酷似したUFOモードに変形が可能。また、巨大発動で兵器を材料とした戦闘機械化獣を造り出すことができる。
機械神から与えられた専用の戦闘ロボット・デスボルトを駆って、力ある者と戦うことを最大の喜びとしている。そのため、力で戦わずに得た勝利には、意味はないと考える。
しかし、策略に頼らず、力だけで戦った結果、敗戦を積み重ね、最終的には力こそ全てという自らの信条を貫き通すためにデスボルトと合体しハイパーデスボルトに変貌。ザウラーズに戦いを挑むが、ゴウザウラーの新たなサポートロボ・グランザウラーの前に敗れ去る。
その後、第34話でギーグの部下として復活。遊園地・ザウラーパークでザウラーズと戦うも、尽く敗れ、ハイパーデスボルトとなってザウラーズに襲いかかる。が、グランザウラーの必殺技である、ザウラーグランドスラッシュに両断されて爆発四散した。


エンジン王
電気王の敗北を受けて、機械神が地球攻略の三代目指揮官に任命した機械王。裏面だけしか機械化できていなかった月を、一瞬にして完全に機械化した力を持つ。これまで、数々の惑星を機械化してきた実力者で、機械化帝国への多大な貢献があったようだ。丁寧な口調と、低い物腰で機械神に従いつつ、その陰では機械神への謀反を企んでいた。そのため、宇宙最強の存在となるためにゴウザウラーが持っている力を手に入れるべく、そのデータを収集し続ける。
自らの意思を持つ専用ロボット・ギルターボとは、お互いに強い絆で結ばれており、機械化獣と合体する巨大結合をもって戦いに臨む。また、エンジン王自身も専用の剣を振るって戦い、その先端から電撃を放つ他、手から光線を発射する攻撃法も持つ。更には、巨大化することも可能としている。
第37話で人間の能力が機械に作用した時に最強の力が生まれると考えるが、その際に心を欠点として入力しなかった。しかし、同話の敗戦によって、最強の力が人間の心から生まれると知り、心の力を手に入れようとする。だが、心を理解できないエンジン王には、その力を扱えず、機械神に反逆者としてギルターボを破壊され、ザウラーズと共に抹消せんとされる。ギルターボの死と、中島先生の言葉から、人間の心を理解したエンジン王は、最終的にザウラーズと和解。自分の命と引き換えに機械化城の爆発から地球を守り、最後はギルターボの掌の中で息絶えた。


原子王
6400万年前と1993年の現在に同時侵攻する機械化帝国。そのうち、6400万年前の世界に攻め入った部隊の指揮官。地球の歴史上では、最も早い時間に現れたことから、第1の機械王と呼ばれる。
6400万年前の地球でエルドランと交戦。劣勢を呈していたが、機械化城の爆発の影響で発生した時空の穴を介して6400万年前の世界へ流れ着いたギルターボの頭部から、ゴウザウラーのデータを見つけ出し、ダークゴウザウラーを造った。原子王自身の戦闘能力は、全くの不明。唯一、瞬間移動能力を見せている。
地球を機械の惑星とするべく、次々と作戦を立案して、実行に移していく。第42話では機械化隕石を地球に落下させて地球の機械化を図り、続く第43話では地球壊滅装置を完成させて、あらゆる天変地異を起こし、全生命体を抹殺しようとした。
ダークゴウザウラーを駆り、エルドランばかりでなくキングゴウザウラーをも圧倒するが、任務遂行を焦り、ザウラーズの存在に気付かなかったことを敗因として、爆発するダークゴウザウラーと共に消滅した。

ギーグ
歯車王に仕える機械人の従者。故障した機械を機械化獣に変貌させる能力を持つ。また、ロケット型の飛行形態に変形が可能なほか、胸部には歯車王と連絡を取れる体内電話が存在するなど、コミカルな外見とは裏腹に、精密な機械でできている。そのため、水を弱点としているが、防水加工は施されていない。そのほか、耳のアンテナを広げて遠くの会話を拾うこともできる。更に、その頭には鉄粉を散布した状態の中でも見える光を発するライトも備えられている。
第16話でマッハプテラを乗っ取ろうとするも失敗し、同話で歯車王が敗れ去ったため、第17話で電気王の部下になろうとするが、負け犬としてデスボルトに握り潰され、処刑される。その後、エネルギーをチャージし、第34話で復活。以後、総集編用の敵キャラとして、独自の戦略でザウラーズに挑んでいく。
その第34話では、遊園地・ザウラーパークにザウラーズを誘き出し、歯車王と電気王を部下として復活させ、数々の罠を張り巡らせた上で機械化獣ミッドダロスを差し向けるも敗北する。次に第44話では、機械神の姿と声を借り、先生たちを人質に取って、機械化獣ビーストカイザーで挑むがそれを倒されてしまい、キングゴウザウラーによってはるか彼方へ弾き飛ばされてしまう。それ以降は姿を現さなかったため、ギーグの行方は今もって不明である。

歯車大王
四天王の一人。歯車王とは別個体の強化型だが、その外見は歯車王と変わりない。
両腕から広範囲に有効な機械化光線を放ち、円盤形態に変形が可能。目から破壊光線を発射するほか、キングギアと同型の戦闘形態をとる。その際は腕からのミサイルと目からの破壊光線で武装する。更に他の四天王と究極合体することで、機械大王に変貌することもできる。
第45話で拳一に機械化光線を浴びせ、その体を機械化する功績をあげながら、キングゴウザウラーに敗北。第49話で最後のチャンスを与えられるも敗北し、機械神に処刑された。

電気大王
四天王の一人。電気王とは別個体の強化型だが、その外見や性質は電気王と変わりない。
腕から放電して攻撃するほか、機械化光線も発射が可能。また、超巨大発動を行うことにより、ハイパーデスボルトと同型の戦闘形態をとることができる。更には他の四天王と究極合体することで、機械大王に変貌することもできる。
第46話でキングゴウザウラーと交戦するも敗戦し、第49話で最後のチャンスを与えられ、ザウラーズに挑むがここでも敗れ、機械神に処刑された。

エンジン大王
四天王の一人で、エンジン王とは別個体の強化型。その外見や物腰の低い性質などはエンジン王と同じだが、所詮は別人のため、機械神に絶対の忠誠を誓っている等の明確な違いが存在する。
指先と胸部からミサイルを放ち、拳を有線付きで射出。更には巨大化エンジン王と同型の戦闘形態をとり、専用剣を振るうなど、戦闘力は高い。また、他の四天王と究極合体して機械大王となれる。
第47話で物質復元装置の1号機を破壊する成果をあげるも、キングゴウザウラーに敗れ、第49話で最後のチャンスを与えられる。しかし敗北を喫し、機械神に処刑された。

原子大王
機械神に忠誠を誓う四天王の一人で、言動や扱われ方を見る限り、リーダー格と思しき存在。原子王とは別個体の強化型だが、その外見は原子王と変わりない。
四天王の中で唯一、単独で出撃することがなかったため、その戦闘力は未知数。しかし、手から破壊光弾を撃ち出したり、機械化光線を発射したりと、ある程度の能力は見せている。
第49話で最後のチャンスを与えられ、春風小学校を襲撃。この際に、拳一を庇った中島先生を一時的に機械化、ザウラーズの戦意を喪失させる。が、最終的には敗北し、機械神に処刑された。

機械大王
機械化帝国の四天王(歯車大王・電気大王・エンジン大王・原子大王)が究極合体した姿。
五指からミサイルを放ち、速射砲も装備。更に、ザウラーキングフィニッシュすら弾き返す強固な装甲を誇る。しかし第48話ではサイボーグ化した拳一の攻撃で装甲が薄くなったところを攻められて敗北し、第49話では装甲の隙間にザウラーキングフィニッシュを受けて敗れるなど、意外に脆かった。
なお、四天王は機械神が不滅な限りは不死身を誇っているが、その機械神が彼らを不要と判断した場合は例外で、事実、第49話で機械神に処刑された四天王が蘇ることは二度となかった。

機械化獣
惑星を機械化する機械王たちが、効率よく惑星を機械化するために生み出す怪物たちの総称。
各機械王によって特色があり、歯車王は家電製品ベース、電気王は兵器ベース、エンジン王は動物型と、それぞれに特徴がある。特にエンジン王の機械化獣はギルターボと巨大結合することで、それまでの機械化獣を遥かに凌ぐ戦力を持っていた。
なお、歯車王の決戦形態であるキングギアや電気王の決戦形態であるハイパーデスボルトも、機械化獣として大別されるようだ。


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