組織

ここでは、防衛隊、警察といった、ザウラーズに協力する大人の組織を紹介する。


防衛隊
地球を守るために組織されている大人の集団。機械化帝国の侵略に対して戦車や戦闘機などで応戦するが、機械化獣の前では殆どの武器が無力に等しい。
実際、防衛隊の戦力では、ザウラーズ到着までの時間稼ぎしかできないというのが実情であるが、武田長官自らが戦場に赴き、先頭に立ってゴウザウラーの援護攻撃を積極的に行うなど、地球防衛のプロたる大人としての意地と責任を感じることもできる。
また、ザウラーズに頼り切るのではなく、対機械化帝国用の新兵器を次々と開発。第20話で披露された最新型戦車・ビューティータケダ1号や、第22話で登場した最新鋭の戦闘潜水艦、第30話で使用された新型の高性能ミサイルなどがその例であるが、そのいずれもが機械化獣の材料として利用されており、皮肉なことに、地球防衛のための新兵器が、地球攻略のための敵となるパターンが多かった。
しかし、このような新兵器の開発が、防衛隊の科学技術力の向上に少なからず寄与していることは間違いなく、対機械化帝国の究極兵器といえる物質復元装置は、こうした防衛隊の失敗の蓄積があって、初めて完成を見たと言っていいだろう。
その他、ザウラーズメンバーの中でも、教授と秀三の二人とは、科学技術面で協力することもあり、第11話で超電磁バリアの実験を共に行った後、第25話ではボウエイガーの建造を共同で行っていたことが判明。 その動力には、教授と秀三が研究していた永久機関を採用するなど、決してザウラーズの子供達を軽くは見ていないことが窺える。
なお、ボウエイガーが完成の暁には、それを防衛隊のロボットとし、武田長官自らがパイロットになるつもりであったが、この辺りからは、「機械化帝国に対抗できるロボットを入手できれば、子供達を戦わせなくてもよい」という、 武田長官の信念を感じることができなくもない。
その一方で、第19話では武田長官の判断により、ザウラーズを防衛隊の特別隊員に任命しようとするなど、「小学生としてのザウラーズ」を無視した行動も見られた。 これについては、防衛隊の訓練を課しているところから察するに、ザウラーズを地球防衛のプロとして育成しようとしたのだと思われ、好意的に解釈すれば、武田長官自身、ザウラーズの地球防衛能力の高さと実績を認めている証と取ることもできる。
以上のような事柄の他、第17話では、北極で未知なるエネルギー振動が確認された際に防衛隊がその調査を行い、発見されたザウラージャイロを6400万年前のものと断定して、ザウラーズに連絡。 更に、第21話では、ザウラーズに宇宙空間の機械化獣殲滅を依頼し、宇宙での戦いに必要なものは全て用意するなど、日本国外の案件も担当していることが散見される。
また、機械化された土地の管理や整備も防衛隊の仕事であるようで、まさしく対機械化帝国の「全て」を任されていると言っても過言ではない側面が垣間見られるが、 その理由は、過去にジャーク帝国や大魔界の軍勢と戦った「経験と実績」が、防衛隊にあるためなのかもしれない。
防衛隊の活動は、第1〜4、11、12、16〜23、25〜27、30、32、33、36〜38、46〜50話で確認できる。

警察
『ライジンオー』の頃には、ジャーク帝国の邪悪獣に対処することもあった警察だが、機械化帝国の繰り出す機械化獣は、防衛隊の戦力でも歯が立たないため、『ゴウザウラー』では市民生活に根ざした、警察本来の仕事に従事している様子が窺える。
第25、26話では、一般市民を避難誘導する役割を担ったほか、ザウラーズ関連では、第22話で洋二が家出をした際に火山家で事情を聞き、第35話では、ボンの初恋の相手である、「レインコートの少女」探しをするザウラーズが、交番を訪れていた。
こうした警察の活動が描かれることは、非常に少ないため、町をパトロールする警官などを含めても、第2、7、22、25、26、35話でしか見ることができない。


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