ジャーク帝国

全次元の制圧をもくろみ、これまでに数多の次元を支配下に収めてきた、皇帝ワルーサが支配する帝国。皇帝ワルーサを頂点に、指揮官であるベルゼブとファルゼブ、副官のタイダー、そして邪悪獣で構成される組織である。
皇帝ワルーサが敗れた後は、新たな侵略者としてゴクドーが攻めてくるなど、五次元世界の規模等は、まだまだ不明な点が多い。

組織図

皇帝ワルーサ
ベルゼブ、ファルゼブ
タイダー
邪悪獣


これが端的なジャーク帝国の組織図である。因みに、皇帝ワルーサ亡き後は、ゴクドー−邪悪獣となる。


皇帝ワルーサ
登場話:第2、18、21、29、38、49、50話
特徴:ジャーク帝国に君臨する五次元世界の支配者。全次元の支配を目論み、ベルゼブ達を尖兵として四次元を制圧。次に三次元に狙いを定め、侵略の魔手を伸ばした。冷酷で、残忍かつ非情な性格を持ち、無能と判断すれば自らの忠臣であろうとも、殺戮を楽しむような感覚で処刑する。エルドランとは太古より対立関係にあるとされ、その姿は暗黒の塊で、上空数百メートルに達する巨大さを持つが、これは実体ではなく、本質的にエネルギー生命体である。宇宙に浮かぶ要塞の奥に潜んでベルゼブに指示を送り、幾多のチャンスを与えるが、度重なる失態に業を煮やし、自ら最終決戦に出陣した。目から脅威的な破壊力の光線を発射し、全身の闇を実体化させた触手は、伸縮自在に敵を攻撃、または拘束して電撃を走らせる。更に高い防御力を持つ。唯一、弱点とされる頭部は、戦闘時は巨大な顎に変形し、鋭い四本の牙で如何なる物質も破壊して、口部からは高出力ビームを放つ。圧倒的な力を見せるが、最後はゴッドライジンオーのフルパワーに両断され、大爆発とともに消滅した。

ベルゼブ
三次元方面軍前線司令官。普段は、宇宙空間に浮かぶ自分の要塞にいるが、体を自由に変形させる五次元人の特性を活かし、要塞と地上を行き来して、如何なる場所にも姿を現す。
胸の中の分身ファルゼブとは、本来は同一体であったが、三次元世界に出現した際、二人に分離してしまったらしい。当初、二人の思考や行動は完全に一致していたが、三次元での時間が過ぎるに従って、互いに別々の存在へと分化していったようだ。
ベルゼブは知的な策謀家である反面、激情的な部分を持つ。指揮官としては、戦闘を好む戦士タイプ。地球侵略までは連戦連勝を誇っていたが、ライジンオーの度重なる妨害によってワルーサの不興を買い、戦士としてのプライドを傷付けられている。また、相当なパワーの持ち主であるようだ。
当初はファルゼブと共にジャークパワーを照射して、邪悪獣をパワーアップさせて戦わせていたが、第21話でワルーサからジャークサタンを与えられ、自らも戦闘に参加するようになった。
感情で行動する三次元人を蔑視しており、第40話において、敵が小学生であった事実を知り激怒したが、最後は子供たちに友情の大切さを教えられ、五次元へと帰っていった。
その後、五次元人・ゴクドーの背中に、刺青として閉じ込められていたが、仁の活躍で開放され、防衛組と共にゴクドーを倒し、五次元にも平和をもたらしたいと戻っていった。
OVA第2巻では、陽昇藩を騒がせる邪悪党の党首・弁留瀬文(ベルゼブ)として登場。

ファルゼブ
ベルゼブの分身で、普段はベルゼブの胸の中に潜んでいる。可愛らしい妖精のような姿をしているが、ジャークパワー照射時には、鬼女を思わせる恐ろしい形相に変化する。
また、ベルゼブがジャークサタンを与えられてからは、そのクリスタル形態の保管も行っている。
第38話で軽い念力を披露。体を小さくすることもできるようだ。
第51話でベルゼブと共に五次元へと帰っていくが、OVA第1巻ではベルゼブがゴクドーに捕らわれてしまったため、やむなくゴクドーに協力していた。
OVA第3巻で、やはりベルゼブと共に五次元へと戻っていった。

タイダー
ベルゼブの忠実な部下。アークダーマ探知機で発見した邪悪獣の育成と調教が主な任務。
五次元にいた頃は、冷静で頭脳優秀なエリート軍人であったが、三次元侵略のため、次元の壁を越えた際に生じた衝撃波で本来の人格を破壊され、三次元では間抜けな小悪党に成り下がってしまったようだ。しかし、上司であるベルゼブへの忠誠心だけは、最後まで変わることはなかった。
望遠鏡にも変形するサングラスや口髭も体の一部らしく、全身を自在に変形させることができる。
第7話で味を覚えた酒が好物で、第40話でもただの酔漢になり、度々ベルゼブの怒りを買っていた。
また、煽てに弱い性格のようである。
第46話でベルゼブと衝突。地球人になる決意をし、職務を一時的に放棄。日向ストアーでアルバイトをするが、その際、アークダーマの機密を防衛組の仁に漏洩。ベルゼブの地球侵略計画を間接的に破綻させる原因を作ってしまった。その責任を感じて失敗をフォローしようと、第48話では、防衛隊の基地倉庫に集められたアークダーマを奪還しに向かうが、アークダーマを体内に吸収した結果、ゴッドライジンオーすら凌駕する超怪物ブラックタイダーに変貌。しかし、日向夫妻の活躍で元に戻った。
最終決戦では、自分の死を覚悟したベルゼブによってグレートジャークサタンから強制放逐され、後は三次元人として、日向ストアーに住み込みアルバイトとして就職。仁の家族の一員となった。主に隣接する青空町一帯への配達を担当しているらしい。
なお、長い三次元での生活で、五次元人としての能力の大部分を喪失したことが、OVA第3巻で明らかになっている。
因みに、OVA第1巻では、邪悪獣ハツコーイを誕生させている。
また、OVA第2巻では、邪悪党の党員、鯛田亜(タイダー)として登場。町には既に手配書が出回っており、党首の弁留瀬文(ベルゼブ)共々、奉行所に追われる役であった。


ゴクドー
五次元からやってきた新たなる侵略者。ベルゼブを自分の背中に刺青にして捕らえ、ファルゼブに協力を強いる。性格は非情。陽昇学園を乗っ取り、防衛組の司令室を一時的にではあるが掌中に収めた唯一の五次元人。愛機・ジャークルシファーを駆り、ライジンオーと対決するが、その最終決戦では防衛組とベルゼブの共闘の前に敗れ去った。

邪悪獣
アークダーマが変化した怪物たちの総称。
幼生体で暴れているところをタイダーに発見され、ベルゼブとファルゼブにジャークパワーを照射されて、成長体となる。
実は、地球にばら撒かれたアークダーマは、エネルギー注入が不十分だったため、本来のパワーを発揮するためには、追加エネルギーが必要となった。
しかし、この方法でパワーアップされる邪悪獣は、ベルゼブたちの命令には従うものの、概して知性が低く、何より、ゴッドライジンオーに比べて貧弱な出力しか持たないと言う欠点があった。
そこで、第29話からはジャークサタンと超次元融合して、スーパー邪悪獣へとパワーアップを遂げるようになる。このスーパー邪悪獣は、ジャークサタン同様にベルゼブたちによる完全制御が可能であり、従来の邪悪獣の成長体を遥かに凌ぐ出力を有している。そのパワーは基本的に、ゴッドライジンオーに匹敵するものである。
通常の邪悪獣の成長体とは異なり、スーパー邪悪獣はジャーククリスタル状のフォルム的な特徴を有し、大部分の場合、ジャークサタンの頭部ユニットが、何らかの形でデザインされている。このデザインされた頭部ユニットは攻撃手段であり、ジャークフレアー等を吐き出すことができる。
また、ジャークサーベル等、ジャークサタンの兵装も併せて使用が可能となっている。
なお、超次元融合においてベースとなるボディは、あくまで邪悪獣であり、スーパー邪悪獣が倒されても、融合したジャークサタンが破壊されることはない。しかし、クリスタル状となって逃走することから、ジャークエネルギーは使い果たしてしまうものと推測される。
ジャークルシファーについても、同様のことが言えると思われる。



ジャークドリーム
第51話でベルゼブが仕掛けた催眠術。幻を見せて、精神的にダメージを与える。
実体は影のような姿で、仁・飛鳥・吼児のライジンブレスから発せられた光で消滅した。


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