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『ゴウザウラー』のエンジン王編は、敵が動物型機械化獣という特徴を持っていますが、各話の機械化獣から連想できることわざ、四字熟語、慣用句などがあり、それが各話におけるキャラクターの状況を説明していて、隠されたメッセージとして読み取ることができるのです(総集編の第34話は除く)。 もちろん、制作側にそのような意図はないかもしれませんが、こういう見方もできるということで、「作品研究」の場を借りて発表する次第です。 また、隠されたメッセージは1つとは限らないため、映像から読み取れたこと全て、管理人の個人的な解釈として記しておきます。 なお、各話のことわざ、四字熟語、慣用句は、オレンジ色で表現します。 |
宇宙最強の力を探し続け、地球を「つまらない星」と評したエンジン王にとっては、特に「瓢箪から駒」な出来事が起こっている。 なお、機械化された土地を元通りにするための機械を取り込んで、植物型の機械化獣が誕生しているのは皮肉。 また、拳一とジュニアザウラーズ、エンジン王とギルターボ、機械化獣の本体と種子など、年齢の長幼が意識されている点にも注目。 |
洋二の勢いが、シンデレラボーイの幻影が解けた瞬間になくなる様は、まさに「竜頭蛇尾」。 また、機械化獣ガラジャークが、連結さえすれば限りなく伸びていく電車を取り込んで誕生したことが、どこまでも調子に乗るこの話の洋二を表しているように見える。 |
まさしく「風馬牛」な態度をとり続ける教授だけれど、結果はご覧の通り。 |
また、この回の機械化獣は、線路と架線を材料に誕生するが、線路だけでも架線だけでも、電車を走らせることはできない。 「虫の居所が悪い」クーコと、それを助けに行ったひろみが協力して、キングゴウザウラーを危機から脱出させることができるか。 そして、ひろみがクーコをモデルに漫画を描くことを、上手く「レールに乗せて、軌道に乗る」ことができるか。 |
このことは、いかにザウラーズがヒーロー扱いされようとも、彼らが「カゴの鳥」であることを示している。 今回の鳥形機械化獣ウインガルーダが、自由に空を飛んでいることは、ある意味、皮肉でもある。 |
一方、地球の機械化を任されながらも、機械神への謀反を企んでいるエンジン王。 ザウラーズ、機械化帝国の両方で「飼い犬に手を噛まれる」状態になっている訳だが、手を噛まれた側の対応にこそ注目。 |
そんなエピソードに登場する機械化獣が、真実を写し出す写真を撮るカメラを材料にしているのが面白い。 |
なお、今回の機械化獣はコンビナートで誕生しているが、コンビナートの意味を考えれば、いかにチームワークが大切であるか、それをまとめる存在が必要であるかが分かる。 |
なお、管理人は機械化獣メガキャッスルは、ギリシャ神話でゼウスに戦いを挑み、一度は勝利したテュポーンがモチーフだと考えている。 そして、最終的に地球の守護神となるエンジン王は隻眼であるが、隻眼の神と言えば、北欧神話のオーディン。 つまり、機械神というゼウスに、メガキャッスルというテュポーンでは勝てなかったエンジン王が、心に目覚めた結果、オーディンと化して対抗できた訳だ。 また、ギルターボとエンジン王の二人が力を出しきったことから、仁王の意匠も入っていると思われるため、こういう点で『ゴウザウラー』は、八百万の国・日本のアニメという感じ。 |