第1話「出現!恐竜ロボ!!」


概要

"全宇宙に鋼鉄の秩序を"を合言葉に、全宇宙の全生命体の抹殺と、この世に存在するもの全ての機械化を目的とする機械化帝国は、それを実行に移し、太陽系に攻め入らんとしていた。
太陽系攻略にあたって、機械神は6400万年前と1993年の現在の、2つの時代から同時に攻撃を加えることによって、早々の太陽系の機械化を計画。6400万年前の世界には、原子王をボルトロボ軍団と共に派遣し、1993年の現在には歯車王とその従者ギーグを遣わした。
過去と現在。この2つの時間軸から機械化の波状攻撃を行えば、太陽系の機械化は早期に達成できるものと期待する。

実行

"太陽系機械化計画"を実行に移した歯車王は、海王星・冥王星・天王星・土星・木星・火星の機械化を完了し、ギーグと共に地球に飛来した。
その到着先で、拳一、ひろみ、しのぶの3人と遭遇した歯車王は、そのうちの拳一を捕らえるが、ギーグが故障した鉛筆削りを発見したため、それを機械化獣に改造するよう命じる。
その命令を受けたギーグは、故障した鉛筆削りを機械化獣マッドシャープに改造。マッドシャープは破壊活動を始めると、拳一たちにも襲いかかるが、その前に謎の恐竜ロボ(サンダーブラキオ)が現れ、拳一たちを体内に収納すると姿を消してしまう。
姿を消したサンダーブラキオは、他の2体の恐竜ロボ(マッハプテラ・ランドステゴ)と共に地球の守護者・エルドランによって6400万年前の地球にやってきていた。そこでは原子王指揮下の軍団が、地球侵略を行うべく、エルドランと戦闘を展開していた。そこでエルドランは、1993年の現在の地球を、拳一たちの力で守るよう、恐竜ロボ・ゴウザウラーを与えて、1993年に送り返す。
1993年に送り返されたマッハプテラ・ランドステゴ・サンダーブラキオは拳一たちの通う春風小学校の校舎と融合、拳一たちのクラスメートである6年2組一同が揃ったところで、各人にザウラーブレスが与えられ、恐竜ロボは行動を開始する。
その頃、マッドシャープは、防衛隊の攻撃をものともせず、地球の機械化を順調に進めていたが、エルドランが拳一たちに与えた恐竜ロボの妨害を受ける。そこで恐竜ロボに反撃するマッドシャープだったが、3体の恐竜ロボは巨大ロボット・ゴウザウラーに合体してしまう。
しかし、ゴウザウラーの動きは鈍く、これを勝機と見たマッドシャープは、右手のハサミでゴウザウラーを捕らえると顔面に位置する鉛筆削りの穴で削り潰してしまおうとする。ところがゴウザウラーは至近距離から起死回生をかけたザウラーボンバーを発射。ゴウザウラーから引き剥がされたマッドシャープは、必殺のザウラーマグマフィニッシュで破壊され、機械化獣を倒された歯車王とギーグは、態勢を整えるべく退却するのだった。

分析

今回の敗因は、地球の機械の力を侮った歯車王にあると言える。
恐らく歯車王は、機械神より授けられたのであろう、地球の文明レベルの情報から、自分たちの勝利は間違いないと思っていたのだろうが、そうした考えが、歯車王の気の緩みに繋がってしまった。
確かにマッドシャープは防衛隊の攻撃をものともせず、圧倒的な戦力差を見せていたが、突如出現したゴウザウラーには、パイロットの拳一たちが戦闘慣れしていなかったためもあって善戦したものの、ザウラーボンバー及びザウラーマグマフィニッシュの2種類の武器だけで倒されている。ゴウザウラーに対して、戦力不足だった感は否めない。
そもそも歯車王の本来の戦法は、ギーグが生み出した機械化獣と歯車王自らが一体になり、機械化獣の能力をフルに発揮させる「巨大改造」である。
マッドシャープにも巨大改造を施してさえいれば、戦闘経験のない拳一たちの操縦するゴウザウラーが相手なら、万が一にも勝利を拾えていた可能性があっただけに、歯車王の慢心からくる判断ミスが悔まれてならない。

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