機械化された月の裏側。そこに建設された機械化城の内部には、地球の機械化をゴウザウラーに阻まれた歯車王の姿があった。 邪魔者・ゴウザウラーの存在を受け、対策を練る歯車王は、"太陽系機械化計画"を完遂するためには、ゴウザウラーを打倒する必要があると判断。自らの本来の戦法である「巨大改造」をもって、ゴウザウラーを排除しようと画策する。 そのための機械化獣を誕生させるべく、歯車王は従者のギーグを地球に派遣。機械化獣の素材となる故障した機械を探索させるのだった。 |
ゴウザウラーは防衛隊が調査することとなった。それに不満な拳一たちは、夜中にゴウザウラー内部に忍び込み、ゴウザウラーを元の校舎に戻すべく行動を開始する。 時を同じくして、機械化獣の素材を探索するギーグは、偶然にもパトロール中の警官から、故障した懐中電灯を入手する。それをギーグが機械化獣デッドビームに改造するや、その時を待ちかねていたかのように月から歯車王が飛来。歯車王はギーグの仕事の遅さを責めながらも、デッドビームに巨大改造を施してパワーアップさせるのだった。 その頃、拳一たち6年2組一同は、夜中に学校に集まると、防衛隊の目をくぐり抜けてゴウザウラーの内部に忍び込むことに成功。防衛隊の妨害を振り切ってザウラーチェンジャーを操作し、ゴウザウラーを元の校舎に戻して見せる。 しかし、防衛隊と先生たちに調査を邪魔したと叱られた拳一たちは、機械化獣出現の報せを受けて大人たちに反発。ゴウザウラーを出動させる。 果たして、町外れで破壊活動を行っていたデッドビームの前に、マッハプテラ・ランドステゴ・サンダーブラキオの3体が出現。戦闘が開始されるかと思われたが、マッハプテラの拳一は武田防衛隊長官、サンダーブラキオのしのぶは中島・高木の両先生、ランドステゴのひろみは校長先生と、各恐竜ロボのパイロットは、それぞれに大人たちの干渉を受ける。 特にマッハプテラは、武田長官が操縦桿を握ったために動かなくなってしまっており、これをチャンスと見た歯車王は、マッハプテラに猛攻を加え、ついにはとどめの一撃を加えようとする。 だがその時、大人たちを振り切ったひろみとしのぶが操縦する、ランドステゴとサンダーブラキオがデッドビームを攻撃して、拳一のマッハプテラを救出。更に3体の恐竜ロボは、ゴウザウラーに合体してしまう。 そこで決戦に出たデッドビームは、熱線と豆電球型ミサイルで攻撃するが、ゴウザウラーの前には力及ばず、ザウラーマグマフィニッシュを受けて爆発四散する。 巨大改造を施した機械化獣を破られたことで、「地球のロボット・ゴウザウラー」の信じ難い力に驚愕する歯車王は、ギーグと共に月の機械化城まで敗走するのだった。 |
今回の敗因は、敵がゴウザウラーに合体する前にとどめを刺せなかった点にある。 如何に恐竜ロボと言えども、ゴウザウラーに合体する前の分離した状態では、巨大改造を施されたデッドビームには敵わなかったハズだ。 此度の戦闘中の恐竜ロボは、そのパイロットが大人たちの干渉を受けて自由に動けなくなっていた。中でもマッハプテラは、武田長官が操縦桿を握ったことが原因で機能停止状態に陥っており、戦闘の展開面から見ても、ゴウザウラーへの合体前に恐竜ロボを破壊できる条件は、これ以上ないほどに整っていたのだ。 よって、全ては相手を痛めつけることに時間をかけすぎ、戦局を読み切れなかった歯車王のミスだと言える。 |