第3話「パイロットは誰だ!?」


概要

地球にゴウザウラーという難敵がいようとも、"太陽系機械化計画"はなんとしても完了させなくてはならない。そう判断した歯車王は、従者ギーグを地球に送り込んで、機械化獣を誕生させようとする。機械化獣さえ生み出すことができれば、その機械化獣が持つ能力で、地球を機械化することが可能になるからである。また、たとえゴウザウラーが地球の機械化活動を妨害しに現れたとしても、機械化獣の力をもってゴウザウラーの打倒をも果たそうというのが歯車王のプランである。

実行

歯車王の命を受けて地球に飛来したギーグは、早速、故障した洗濯機を見つけると、それを機械化獣キラーウォッシャーに改造。地球侵略活動を開始する。
その頃、前回の戦いのあとにゴウザウラーを託され、「ザウラーズ」なるチームを結成した春風小学校の6年2組は、各自の役割分担で揉めていた。中でも注目度の高いパイロットには人気が集中し、収拾がつかなくなっていたが、本来、ランドステゴのパイロットの役割を与えられていたひろみは、争いごとを好まない性格から、1人先に家路につくが、その途中で機械化獣キラーウォッシャーの破壊活動に巻き込まれ、放水攻撃でダウンしてしまう。その直後、地球に飛来する歯車王。歯車王は、キラーウォッシャーに巨大改造を施しパワーアップさせると、地球の機械化を開始する。
そんなキラーウォッシャーのもとにザウラージェットが到着すると、3体の恐竜ロボに分離。案の定、侵略活動の妨害に出てくる。ランドステゴのパイロットはひろみの代わりにエリーが担当。しかしそんなランドステゴの動きが鈍いことを察知した歯車王は、ランドステゴに集中攻撃。エリーを失神させると、ランドステゴの首を引きちぎらんとするが、他の恐竜ロボの妨害を受ける。ランドステゴは失神したエリーの代わりにクーコが操縦。しかし、それも正規のパイロットではないため、ランドステゴはまだパワーを発揮できていなかった。そこで、引き続きランドステゴに集中攻撃を加える歯車王。また、合体前の恐竜ロボは、巨大改造されたキラーウォッシャーの敵ではなかった。勝利が目前に迫ったそのとき、ランドステゴの正規パイロットであるひろみが登場。ランドステゴに搭乗すると、キラーウォッシャーに反撃し、敵はゴウザウラーに合体してしまう。
そこで決戦に出るキラーウォッシャーだったが、ゴウザウラーとの戦力差は如何ともし難く、反撃のザウラーボンバーを受けると、必殺のザウラーマグマフィニッシュで破壊されてしまう。こうして三度敗北した歯車王は、ギーグを伴って敗走するのだった。

分析

動きの鈍いランドステゴに的を絞り、集中攻撃をしかけた歯車王の戦術は良かった。
だが、最終的にランドステゴを破壊することができなかったところを見ると、キラーウォッシャーの攻撃力には疑問を抱かざるを得ない。
しかし、振り返ってみれば、ランドステゴの正規パイロットであるひろみは、キラーウォッシャーの破壊活動に巻き込まれていた。この際にひろみを抹消することができてさえいれば、後のゴウザウラーの逆転はなかった訳である。
歯車王が、「ザウラーズ」なる子供たちが、ゴウザウラーを動かしていることを知らなかったとは言え、結果的に敗北に繋がったのは、誠に残念であった。

次の話へ

前の話へ

サブタイトル一覧へ戻る

「機械化帝国データバンク」トップへ戻る