第15話「独占!ザウラーズ百科」


概要

機械化帝国との戦いが始まってから、紆余曲折の小学生生活を送るザウラーズの面々。そして今般、緊急特別番組「ザウラーズニュース」が企画・放送されることになった。その内容はゴウザウラーとザウラーズの秘密を独占放送するというもので、更には機械化帝国の秘密にも迫る番組プログラムが組まれていた。番組製作はザウラーズのメンバーが担当し、そのうちエリー、しのぶ、五郎の3人が司会進行を務める。更に、防衛隊の武田長官をゲストに招くなど、バラエティに富んだ様々な企画が用意されていた。
これだけの大イベントである以上、ザウラーズの心には必ず油断が生じるであろうし、また番組が電波に乗って広範に放送されることを利用して、機械化帝国の力を広く地球人類に見せつけられるチャンスでもある。
そこで今回は、タイミングを見計らって歯車王とギーグがスタジオに乱入、機械化帝国の存在をアピールすると同時に、その効果を更に高めるため、ゴウザウラーの打倒も視野に入れて行動するものである。

実行

番組が開始されると、まずザウラーズ結成の経緯が語られ、その後はザウラーズ発進シーンやザウラーズ各人の紹介、各ザウラーメカの紹介とプログラムは進んでいく。
そして、プロレス風味のコーナー「ザウラーファイト」終了後、ゲストに招かれた防衛隊・武田長官から、太陽系の惑星のうち、海王星・冥王星・天王星・土星・木星・火星が機械化されており、次のターゲットである地球に機械化帝国が侵攻してきている現状が明かされる。
図らずも番組の話題が機械化帝国のそれに移行し、司会のしのぶが「機械化獣がどこから現れるのか」という疑問を口にした瞬間、それに回答する体を理由に、時宜を得た歯車王とギーグは、スタジオに乱入を果たした。
ギーグが故障した機械から機械化獣を生み出し、歯車王が巨大改造にてそれを強化していることを明かすことで、自らの力を誇示。機械化獣の襲撃映像と共に、あらゆるものを機械化し、全宇宙に完全なる秩序を打ち立てることこそ、機械化帝国の最大の目的であることを表明する。
そして地球人類に対して機械化帝国への降伏を勧告する歯車王。だが、その演説中に拳一が乱入したことを契機に、歯車王配下の機械化獣軍団とゴウザウラーの戦闘が開始される。
最初は歯車王側が有利に戦いを運ぶが、一瞬にして形成を逆転されてしまうと、ゴウザウラー優位の状態から発動したザウラーマグマフィニッシュの前に、機械化獣軍団は次々と爆発していく。こうして、配下の機械化獣軍団を全滅させられ、ゴウザウラーと戦う術を失った歯車王は、ギーグを伴ってスタジオから退却。折角の一大イベントをも活かすことができなかった歯車王は、次戦に全てを賭けるのだった。

分析

今回は突然の企画に合わせたため、やむなく過去の機械化獣を再利用した訳だが、やはり一度敗れた機械化獣だけで打倒ゴウザウラーを成し遂げるのは、難しかったと言わざるを得ない。
しかし、ザウラーズがまだ小学6年生の子供であり、イベントの際には心が浮付いてしまうのも事実で、それは先に行われた「熱血最強ゴウザウラー対大怪獣グチャゲラン」の番組撮影時の様子からも明らかである。
人間は、特別なイベントを迎えた際、平静でいることはなかなか難しい。だからこそ、こうしたイベントを有効活用できれば、機械化帝国側の勝率アップも望めよう。また、イベント時にザウラーズに隙が生じるのはこうしたイベントが偶に行われるからである。よって勝利を掴むためには、チャンスを絶対に逃してはならないということを肝に銘じておきたい。

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